上だんじりと下だんじりは、どう違うのでしょうか。
「かっこエエのんが下だんじりで、泥臭いのんが上だんじりや」などと言わないで下さい。テレビで放送されている岸和田祭のだんじりが下だんじりで、完成された美しさがあり、少しの違いがあっても形はほとんど同じです。対して、上だんじりは、基本は同じでもいろいろな種類があります。上だんじりの中で住吉型、石川型、神戸型、堺型などと分けることができます。ここでは、泉州の上だんじりということで、下だんじりと較べてみたいと思います。

方向の文字をクリックすると、だんじりの比較写真が大きくなります。

方 向
上 だ ん じ り
下 だ ん じ り
屋根の張り出しが少ない
屋根の棟と軒の高低差が大きい
四本柱に柱巻という彫物がある
台の幅がせまい(最近は広くなっていて、筒柱構造のものもある)
屋根が張り出している
屋根の棟と軒の高低差が小さい
柱巻はない
台の幅が広い(筒柱という構造のため)
周りに枠がある
周りに枠がない
屋根の正面に獅子噛がある
屋根に錺金物がある
写真の地車には桝組があるが桝組がないものもある
屋根の正面は、鬼板と鳥衾
屋根に飾り金物がない
桝組は必ずある
 
幅が狭く彫物が少ない
松良はない(半松良が付くものもある)
擬宝珠勾欄で錺金具がある
幅が広く彫物が多い
左右に松良という彫物がある

跳ね勾欄で錺金具はない
台に彫物がある

台の両端が波の形になっている
大屋根小屋根の高低差が小さい
全長が短い
台に彫物がない(彫物をしているものもある)
台はまっすぐ
大屋根小屋根の高低差が大きい
全長が長い

簡単に較べてみましたが、だんじりによって違いもあり、すべてにあてはまるものではありません。

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